自然素材 無垢材
無垢材とは、天然木そのものを使った素材のこと「活きている素材」とも言えます。木を伐採すると、大きな丸太がイメージできると思いますが、その丸太をカットして、そのまま使用した素材を「無垢材」と言います。
主な特徴は「重量」があり、「1つ1つの木目が違う」ことです。
参考: 集成材とは、挽き板(のこぎりなどで挽いて切った木の板)や小角材のピースを乾燥させてから、接着剤などで接合して作る木材のことをいいます。もともとはドイツで生まれた木材ですが、現代では日本の住宅にも多く使われるようになっています。細かな木を接合して木材としているため、水分による反りが出にくく、加工しやすく組み立てやすいという特徴を持ちます。
「奈良県吉野・檜フローリング」
「宮崎県飫肥杉・無節浮造りフローリング」
「宮崎県飫肥杉・無節 羽目板リブ仕上」
国産材にこだわる理由海外から輸入する木材は、害虫や細菌の持込を恐れ、必ず消毒をします。食品の農薬が叫ばれていますが、室内で使う木材も直接肌に触れる物であることを思い浮かべて下さい。
せめて床・壁・天井材といった室内に使用する無垢材は無農薬国産材を使用したいものです。
弊社は、無垢材をご希望のお客様には、産地や乾燥にこだわった「檜」「杉」を提案させていただきます。檜は、「 ヒノキチオール 」 が多く含まれている奈良県の吉野檜を 杉は、目の詰まった宮崎県の飫肥(おび)杉を使います。特に飫肥(おび)杉は、特殊な乾燥方法を経て、「浮造り床板」や「リブ加工板材」に時間と手間隙をかけて仕上げられています
集成材と無垢材のメリット・デメリットコスト(価格)集成材は細かく切った木を接合するため、木を余すことなく活用でき、その分安価になりやすいというメリットがあります。集成材でも高価なものはありますが、一般的には無垢材よりも安価です。乾燥させた木材を組み合わせているため、品質が安定しているのも特徴です。
強度と耐久性無垢材と集成材は強度にも違いが見られます。木の特性を活かして組み合わせた集成材は、強度の高い木材を作ることができます。ただし、人工的に作られた集成材の強度と耐久性は、使用する接着剤の種類によっても異なり、また、その集成材が作られた環境にも左右されます。
無垢材の場合、材木とする木の種類によって強度が異なる点に注意が必要です。そこで注目したいのがひのきの特性です。ひのきは伐採後、200年という長い時間をかけて強度を増していき、さらに1,000年かけて元の強度に戻ります。樹齢およそ80年を超えた「木曾ひのき」は無垢材の中でも強度と耐久性が高く、材質が安定しているのが利点です。
ひずみや反りについて乾燥させた木材を組み合わせた集成材は、ひずみが少なく安定しているというメリットがあります。無垢材の場合、含水率の高い木材の場合には、ひずみやねじれが起こりやすいというデメリットを持ちます。無垢材は木の種類や育った環境によっても材質が左右されるため、それらを理解した熟練の大工でなければ扱いが難しいという特徴があります。
だからといって、無垢材すべてに強いひずみやねじれがあるわけではありません。厳しい環境の中で、ゆっくりとまっすぐに育つ木曾ひのきは、ひずみが少なく、加工もしやすいといわれています。
天然の香りと防虫無垢材を建築材として使用することで、天然の木の香りによるリラックス効果が期待できます。また、ひのきやヒバなどは防虫効果も高く、特に強度が高いひのきはシロアリによる害も起きにくいというメリットを持ちます。